私が学んできたCTIジャパンの根底をなす人間観が「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」という考え方です。

先日、あるセミナーでこの考え方を紹介させていただいた時に、参加者の方から「前半は納得できるけど、後半は違うんじゃないか?人は欠けている所がたくさんあるじゃないか」というご意見をいただきました。その方に「欠けるところのない」イメージをお聞きすると「Perfect」というお答えが返ってきました。そうですよね。人は決してParfectではありません。それなのに「欠けるところのない存在」とはどういう意味でしょう。

英語の原文ではこう書かれています。
Clients really are naturally creative,resourceful,and whole,and capable of finding the answers they need.

wholeなのですね。
人は、naturallyでcreativeでresourcefulでwholeな存在。私たちはNCRWと呼んでいます。

障害があっても、病気があっても、悩んでいても、苦しんでいても。その人全体として、wholeな存在。そして、自分で解決し切り開いていく力を持っている存在。人はどんな状態であっても、その人らしく生きいきと生きていける。私たちはそう信じています。

何をきれいごとを…と思われるかもしれません。でも、そう思って相手を見てみてください。もちろん自分のことも。きっと、今まで見えなかったものが見えてきます。そしてそれは、実はとっても気楽で楽しい生き方なのです。

突然のするどい質問にギクッとさせられましたが、そのおかげで自分の中に改めて問い直すことができ、思わず感謝した出来事でした。

コーチンングを体験しよう
日本だけでなく世界でも活躍中のプロコーチを招いて、コーチングを感じ、体験するワークショップを開催します。
コーチングってどんなことをするの?コーアクティブコーチングを知ると何がかわるの?そんな疑問にお答えします。

人と関わるお仕事をされている方、人間関係に難しさを感じていらっしゃる方、自分をもっと輝かせたい方。めったにないこの機会に、ぜひコーアクティブコーチングに触れてみませんか?

お申し込みは、お問い合わせページからお願いします。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。

島村剛(米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ、TLC認定プラクティショナー,ORSCC)
住友銀行より(株)日本総合研究所に転じ、同社研究企画部長を経て2004年4月(株)CTIジャパン代表取締役に就任。 2008年12月に(株)ウエイクアップ、2009年1月に(株)CRRジャパン、そして2011年2月に(株)ザ・リーダーシップ・サークル・ジャパンをそれぞれ設立。各社の代表取締役に就任し、現在に至る。各社の事業経営並びにコーチとしての活動を通じて、個人と組織の本領発揮を促し「自然体で世のため人のために活躍する人」の志と絆を育むべく活動中。
平川徳好(米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ、TLC認定プラクティショナー)
神奈川県生まれ。慶応義塾大学卒業、営業、事業立ち上げ、新会社立上げ、教育責任者、人事・経営管理責任者を経た後独立。ここ2年ほど「行きたい場所に仕事を創る」を意識し、長野・沖縄・富山…と直感に従いながら進めている最中。CTIの地域開催を密かに目論んでいる。2009年、国際コーチ連盟CPCC取得。

8日に四万十市で「対人支援に活かすコーチング」というテーマでセミナーをしてきました。私がコーチングを学ぼうと思ったのは、コーチングは人と関わるときのベースとなるスキルだと思ったから。

医療や福祉に関わる職種の人たちには、ぜひともコーチングマインドをもって仕事してほしいと思っています。相手は病気や障害をもっている方たち。どうかすればつい、上下関係になってしまったり、相手のできないことばかりに目が行ってしまったり。手を出しすぎることや、過剰に支援してしまうこともしばしば。

コーチングマインドを持って関われば、その人の価値観や本当の想い、願いが見えてくる。その人の持つ力を最大限に発揮して、豊かな暮らしを送ることができる。

2時間の短い時間でしたが、とっても中身の濃い、私にとっても学びや気づきの多いセミナーでした。来てくださったのは、理学療法士や作業療法士、認知症のケアに関わる方、ケアマネージャーさん、手話通訳をされている方など、医療や福祉の現場の第一線で働いているかたたち。

聴いているつもりでも、つい分析して何と返そうか考えてしまう。
質問しているつもりでも、提案や誘導になってしまう。
職業病ですね(笑)

いっぱい喋って、いっぱい聴いて、いっぱいフィードバックもらって。時間が経つにつれ参加してくださった方たちの表情が、とても柔らかく生きいきとして来たのが印象的でした。明日からのお仕事が、自分にとっても楽しい生きいきとしたものになる。みんなが手ごたえを感じたセミナーでした。

今後は安芸の方でも開催予定。もっともっとみんなに広めていきたいと思っています。興味のある方、ご連絡お待ちしています。

コーチング体験記

2012年07月05日
私のコーチから、体験記を書いて!と依頼されて書いた文章を転載します。
もう6年も前のことですが、いまでも生々しく思いだされます。背中がゾクゾク、胸がワクワクしてきます。

あなたも、こんな体験をしてみませんか?

   
私がコーチングと出逢ったのは今から6年前。2006年の春のことです。当時私は初めての土地での新しい仕事や、家庭内のもめごと、人間関係の難しさなどで精神的にも肉体的にも疲れ切っていました。怒りと不満と無力感。職場でも家でもいつもピリピリしていました。
そんなある日、いつも愚痴を聞いてくれていた友人が「こんな人がいるよ」と紹介してくれたのが紀代子さんでした。コーチングという言葉は聞いたことがあっても、何をするのか(何をしてくれるのか)、やるとどうなるのか(どうしてもらえるのか)、まったく分からずに藁にもすがる気持ちで飛び込みました。

セッションを始めて最初に感じたのは「なんてしんどい作業なんだ!」ということです。紀代子さんからの質問は心の奥深くにしみ込み、私はその答えを探しにいきます。忘れていたことや気づかずに見過ごしていたこと、見ないふりをしていたこと、見たくないと思っていたもの。しんどい作業だと感じたのは、それくらい自分の本当の声を聴いていなかったということでしょう。そして、気づくことで手放せたり、思いだすことで心が喜びに震えたり、セッション中はしんどくても、終わったあとはとてもすがすがしくて、心がやわらかくなったように感じました。「周囲の人の態度が変わった」と紀代子さんに報告すると「それはあなたが変わったからよ」と言われたのを覚えています。

その時のノートは今でも私の宝もので、いつも手元に置いて事あるごとに見返しています。「暖かい空気をいくら送っても、おもりを手放さなければ気球は浮き上がらないよ」。紀代子さんにもらったこの言葉は、いまでも私の座右の銘です。そして驚くことに、6年前のコーチングは今も私の中で生き続けています。その時何をするかということだけでなく、どうありたいのか。何を大切にしたいのか。自分の根幹となるものを、コーチングで見つけたように思います。

いま私は、治療法のない難病にかかり少しずつ動けなくなってきています。いつか何もできない人になるでしょう。でもこのシビアな状況の中で、私が自分を信じ、自分と周囲の人を大切に思い、楽しい日々を送ることができるのは、紀代子さんと出会い、コーアクティブコーチングの世界を知ったおかげです。そして今は、一人でも多くの人が、その人らしく安心して、生きいきと暮らしてほしい。たとえ障害や病気があっても。たとえ命が限られていても。そう願っています。私は、病気が進んで何もできない人になっても、人とかかわるということを通じてそこに存在することができるのだと感じています。

私の人生を大きく変えたコーチングとの出会い。紀代子さんとの出会い。言葉では言い尽くせないほどの感謝と、感動と、満ち溢れる想いで一杯です。

紀代子さん 本当にありがとうございました。そしてこれからもどうかよろしくお願いします。

育自の魔法1.jpg育自の魔法2.jpgimg013.jpg
育児ではありません。「育自」です。

日々の生活に精一杯で、時々「わたし」が置いてけぼりになってしまうことありませんか?

NPO法人ファミリーツリーの山口ひとみさんは、数年前から「育自のための小さな魔法」というワークショップを開催しています。

オフィス熱気球では、育児のための小さな魔法を高知で開催します。
7月26日 木曜日 10時から12時。
ハンディを持ったお子さんを育てていらっしゃる方、子育てに難しさを感じていらっしゃるかた。
お母さんも、お父さんも、おばあちゃんも、おじいちゃんも。
「わたし」が輝いてみませんか?

興味のあるかた、ご連絡くださいね。

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