コーチング体験記

私のコーチから、体験記を書いて!と依頼されて書いた文章を転載します。
もう6年も前のことですが、いまでも生々しく思いだされます。背中がゾクゾク、胸がワクワクしてきます。

あなたも、こんな体験をしてみませんか?

   
私がコーチングと出逢ったのは今から6年前。2006年の春のことです。当時私は初めての土地での新しい仕事や、家庭内のもめごと、人間関係の難しさなどで精神的にも肉体的にも疲れ切っていました。怒りと不満と無力感。職場でも家でもいつもピリピリしていました。
そんなある日、いつも愚痴を聞いてくれていた友人が「こんな人がいるよ」と紹介してくれたのが紀代子さんでした。コーチングという言葉は聞いたことがあっても、何をするのか(何をしてくれるのか)、やるとどうなるのか(どうしてもらえるのか)、まったく分からずに藁にもすがる気持ちで飛び込みました。

セッションを始めて最初に感じたのは「なんてしんどい作業なんだ!」ということです。紀代子さんからの質問は心の奥深くにしみ込み、私はその答えを探しにいきます。忘れていたことや気づかずに見過ごしていたこと、見ないふりをしていたこと、見たくないと思っていたもの。しんどい作業だと感じたのは、それくらい自分の本当の声を聴いていなかったということでしょう。そして、気づくことで手放せたり、思いだすことで心が喜びに震えたり、セッション中はしんどくても、終わったあとはとてもすがすがしくて、心がやわらかくなったように感じました。「周囲の人の態度が変わった」と紀代子さんに報告すると「それはあなたが変わったからよ」と言われたのを覚えています。

その時のノートは今でも私の宝もので、いつも手元に置いて事あるごとに見返しています。「暖かい空気をいくら送っても、おもりを手放さなければ気球は浮き上がらないよ」。紀代子さんにもらったこの言葉は、いまでも私の座右の銘です。そして驚くことに、6年前のコーチングは今も私の中で生き続けています。その時何をするかということだけでなく、どうありたいのか。何を大切にしたいのか。自分の根幹となるものを、コーチングで見つけたように思います。

いま私は、治療法のない難病にかかり少しずつ動けなくなってきています。いつか何もできない人になるでしょう。でもこのシビアな状況の中で、私が自分を信じ、自分と周囲の人を大切に思い、楽しい日々を送ることができるのは、紀代子さんと出会い、コーアクティブコーチングの世界を知ったおかげです。そして今は、一人でも多くの人が、その人らしく安心して、生きいきと暮らしてほしい。たとえ障害や病気があっても。たとえ命が限られていても。そう願っています。私は、病気が進んで何もできない人になっても、人とかかわるということを通じてそこに存在することができるのだと感じています。

私の人生を大きく変えたコーチングとの出会い。紀代子さんとの出会い。言葉では言い尽くせないほどの感謝と、感動と、満ち溢れる想いで一杯です。

紀代子さん 本当にありがとうございました。そしてこれからもどうかよろしくお願いします。

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